Friday, January 28, 2005

'The' perfect girl does exist.

私たち夫婦共通の友人であるH氏に久しぶりに会うことになった。
30過ぎてからカナダに留学し、帰国後の就職活動時期に我が家に一ヶ月ほどホームステイした彼は、ほっとくと朝から10キロとか走ってしまう愉快な男だが、留守中に麦茶をガブガブ飲んで補充してくれないのには困った。
行動力も能力も高い人なので、当時のキャリアと語学力を最大限活かせる企業にさくっと就職した。
それ以来ほとんど会う機会もなかったが、先日「身を固めることにしたからヨメを紹介したい」というメールが来た。
なんとかガールズ(ギリギリ?CC?シェイプUP??)のメンバーのグラビアを見てニヤニヤしていたことを思い出すと、いったいどんなヨメなのか想像の世界は広がるばかり。
会社で知り合ったってことは、外資の女か。
苦手なタイプだったらどうしよう。
セクシー西洋かぶれ美女(帰国子女?外人?)を想像しながら、不安な気持ちで待ち合わせ場所に向かう私たち夫婦および犬であった。

果たして、そこにいたのは、フツーのジーンズにフツーの(やや派手?)ダウンをはおった笑顔のかわいらしいお嬢さんだった。
明るくて清潔感があって目に力がある(私は根が暗くて不潔で目がどんよりしている)。
髪も化粧もサッパリして、どうやら香水もつけていないようだ。
まずは合格か。(←何様だ)
店に入って話を始めると、利発というか聡明というか、とにかく反応がいい。
下品なトピックもオッケーのようだ。
初対面(しかも未来のオットの10年来の友人夫妻)の私たちに対する言葉遣いが絶妙だ。
媚びてもいないし失礼でもない。
運ばれてきたゴハンをパクパクとうまそうに平らげる彼女を見つめるH氏のまなざしは、深い愛情に満ちていた。

駅に向かう帰り道、「犬のヒモを持たせてほしい」と言う彼女に、プリシラのリードを預けたところ、生まれて初めての「犬の散歩」に狂喜し、ほとんどしゃべらなくなってしまった。
犬ばかり見ている。
おもしろい子だなあ。
と思ったら、「今日はパグ(ピノコ)に会うから、これを履いてきたんです(「やる気を見せるため」とか言ってたような)!」と、いきなりジーンズのすそをめくって見せてくれたのは、パグ柄(リアル系)の靴下。。。
H氏がやけに熱心に「犬どもを連れてきてくれ」と言った理由がよくわかった。

私は基本的に陰険でひねくれているので、初対面の人間に対する評価は厳しい。
というか、厳しくしておけば後々親しくなってから加算形式で評価が上がることが多いので、あえてそうする傾向にある。
逆に、よくわからない時点で評価を甘くしたために、とんでもない輩につけこまれて不快な思いをしたことも一度や二度ではない。
しかしながら、ある程度の年齢を超えると、顔つき(造作の配置ではなく表情)や言葉遣い、物腰で、「ひとどなり」はわかってしまうものでもある。
H氏のヨメは本人の意図とは無関係にいきなり高評価を得てしまったが、彼女がいろんな意味で above average なのは火を見るより明らかだ。
鼻持ちならない女だったら意地悪してやろうと思ってたのになあ。ちぇ。

犬を飼いたがっていた彼らに「よい犬の入手方法」を聞かれたので、犬種を問わないなら保健所から救ってやってはどうか?と提案してみた。
さて、どんな犬との出会いが待っているのだろう。
どんな犬でもピノコ(飼い主と同じく陰険でひねくれている)とは仲良くできないだろうけど。
余談だが、ピノコはホームステイ中のH氏に恋をしていた。
そして、今回久しぶりに会ったというのにとてもそっけない態度だった。
ピノコなりに、ことの展開を把握していたのだろうか?

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